椿油のおはなし

椿油のおはなし

ヤブ椿の学名は「カメリアジャポニカ」。
その名が示す通り日本原産の植物です。

椿油の利用の歴史はふるく、いまから約1200年前、平安時代にさかのぼり、食用、灯用、化粧用につかわれ
不老不死の薬として珍重されることもあったようです。
ながさき五島にはむかしからヤブ椿が自生しており、島内には集落ごとに小さな製油所があり
農家の人たちは椿の実を収穫して、製油所にもちこみ、油と交換していました。
また、島内のカトリック教会にはステンドグラスほか、建物の各所に椿のモチーフがあしらわれ
ふるくから島の人のせいかつに密着していたことがわかります。
いまでも五島では毎年2〜3月に「五島椿まつり」が行われ、この時期多くの観光客が島を訪れます。

堂崎天主堂

堂崎天主堂のステンドグラス

近年、椿油は注目をあつめています。これは非常に喜ばしいことです。
その一方で、海外産をはじめ、ヤブ椿以外の山茶花(サザンカ)等を原料とした製品もみられます。
これらは残念ながら私どもが造っている「純ツバキ油」とは品質的に似て非なるものです。
当製油所で使用する原料は「五島産ヤブ椿の実」に限定し、さらに未成熟な実はすべて手作業で取りのぞき
椿の島の伝統に恥じない高品質の「純ツバキ油」を製油していますので、安心してお使いください。

椿実の選別

ひとつぶ一粒、選別された椿実